旅館やホテルにささる作品を考える

写真は山口県にある豆子郎という、ういろう屋さんにあった刻字作品。

「これが私の古里だ

さやかに風も吹いている

ああおまえは何をして

来たのだと吹き来る風が私にいう

中也」

「帰郷」という詩の1部で、中也が故郷の山口県に帰ってきた時に感じた

ことを詩にしている。

吹いている風が自分の人生を問い直すように感じる内容。

旅館やホテル、お店の書の効果は、文字、言葉からその風景を想像することで

自分なりにその土地の良さを感じることができるという点にある。

作品の文字の書風やその人のその時の状況によって詩文の感じ方も変わる。

実際にその土地で見るからこそ、良いなと感じる言葉があって、

それを感じられるような書を発信していけたら良いなと思う。

末座から🪑

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